★内定者インタビュー★『履歴書100枚以上も。それでも就活をやめなかったのは‥』ベトナム出身トゥさん

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水口
こんにちは。水口です。今回はIT企業に内定を決めた留学生トゥさんへインタビューです!

<トゥさんプロフィール>

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*Do Thi Thu(ドゥ ティ トゥ)さん
*高千穂大学大学院 経済学研究科(2018年3月卒業予定)
*IT企業に内定

ベトナム出身、日本へ来て3年半。ベトナムの日系企業が多く、日本に関わる仕事に興味があったということ、日本語を勉強し話せるようになればチャンスの機会が多くなると思い日本への留学を決めました。好きな日本食はうなぎ。日本の47都道府県を旅することが夢。昨年9月にITコンサルティング、システムインテグレーション事業などを行う会社に内定が決まりました。Thuさんはシステムエンジニアとして活躍予定です。

来日してからの日本のイメージ

− 日本に留学して感じるものってありますか?

トゥさん
日本人は「友達になったら」優しいです。日本に観光に来たことのある友人は「日本人は冷たい」と話していました。ベトナムの場合誰とでも話しますし基本的に知り合いでなくても優しいです。日本人は知らない人とは喋りませんしあえて優しいこともしません。でも仲良くなると違います。これは留学して日本で生活をしているから気づいたことです。だから観光と留学(住む)では日本人の感じ方は違いますね。

− トゥさんはアルバイトもしていましたよね。

トゥさん
はい。コンビニで1年間、牛丼屋さんで3年間アルバイトしました。日本人の方と一番多く接することが出来るのがアルバイトでした。会話力が鍛えられるだけではなくて、日本人の「本当」の文化や、食文化について触れることができました。たとえば、日本人は毎日同じ時間に同じものを買っていく人が多いです。それはすごく面白いです。会話力を鍛えたい留学生はアルバイトをすることも一つの手段ですよ!

− 面白い視点ですね!アルバイトで大変だったことはありますか?

トゥさん
私が経験したアルバイトは忙しくて、大変なことも多かったです。例えばコンビニだとタバコの銘柄です。200以上もある種類を覚えるのも大変でしたし、迷っているとお客さんに怒られることもありました。牛丼屋さんのアルバイトでは、「◯◯抜き」というお願いをされると分からないことが多かったです。分からないときは一緒に働いている日本人のスタッフに助けてもらっていました。

− なるほど‥タバコは確かに‥。できれば番号と銘柄を一緒に伝えるように心がけたいですね。逆に一番嬉しかったことを教えてください!

トゥさん
頑張るうちにお客さんに名前を覚えて頂いたり、「頑張って」と声をかけてもらえるようになり嬉しかったです。何よりも、大学院の合格が決まったときにアルバイト先のスタッフの皆さんにお祝いで万年筆を頂いたことが本当に嬉しかったです。

履歴書作成だけで100枚。実際に受けた会社の数は‥?諦めなかった理由とは

− いつから就職活動を行いましたか?

トゥさん
4年生の4月からはじめました。4月から様々な企業を調べ始め、5月頃から説明会に参加しました。ベトナムには日本のように学生が同じ時期に仕事を探す「就職活動」はありません。初めは就職活動の仕組みを知りませんでした。

− 留学生の多くは日本の就職活動に戸惑いますよね。トゥさんは就活対策はしましたか?

トゥさん
しました。就職活動を知ったのはVYSA(在日ベトナム学生青年協会)が主催する企業合同説明会の情報を得たことです。それ以降日本の人財会社が開催する留学生向けの就活対策講座に週1回通ったり企業合同説明会に参加しました。それから学校の先生と履歴書の対策をしました。

− 就職活動で大変だったことはありますか?

トゥさん
履歴書を日本語で書くことです。多分100枚は書いたと思います。はんこが少しずれてしまったり漢字を間違えてしまったり、一つ間違えてしまったらもう使うことが出来ないので大変でした。大学のキャリアセンターに何度も履歴書を買いに行ったので窓口の方が私の顔を覚えていました(笑)面接では、緊張と不安で話せる日本語がうまく出てこないことは多くありました。

− 履歴書は大変ですよね。100枚も書き直したとは驚きです。どうしてそれでも諦めなかったのですか?

トゥさん
履歴書は100枚以上書きましたが実際に選考を受けたのは10社です。私のベトナム出身の先輩も同じ経験をしていたので、「私だけじゃない」とめげずに頑張ることができました。さすがに履歴書を手書きで書くのは大変でしたがそれが”当たり前”と考えることが出来れば気はそこまで重くならなかったです。

− 確かに一人で戦っているつもりになってしまうと苦しいですもんね。トゥさんの会社の決め手は何だったのでしょう?

トゥさん
日本企業の面接は冷たかったです。淡々と質問をされ一方的で本当に私を見るつもりがあるのか分かりませんでした。今回ASEAN CAREERから紹介して頂いたIT企業に内定を決めた会社の人事の方は私の目を見て話をしてくれました。「日本の好きな食べ物は何?」とかリラックス出来る質問もしてくださり深い話が出来たのが一番の理由です。それからベトナム拠点の立ち上げに携わることが出来るのでチャレンジ出来る機会が多くあると思ったからです。

− 4月から入社しますが意気込みを教えてください。

トゥさん
今年外国人として入社するのは私一人のため不安なこともあります。でも研修制度が整っているので一生懸命やりたいです。簿記の勉強もあるので頑張ります。将来的にはベトナムの拠点立ち上げを予定しているので日本とベトナムの経営管理ができるようなプロジェクトマネージャーを目指していきたいです。

− これから就職活動を始める留学生へアドバイスをください。

トゥさん
目標を持つことと、日本の会社でどういう働き方をしたいか、日本にずっといたいのか?将来は自分の国に帰りたいのか?など将来のイメージを持つことが大切です。面接は特に緊張してしまい、話せるはずの日本語も話せなくなることがあります。「どうして日本に来たのか?」「何をやりたいのか?」はっきりした理由やイメージがあれば自信につながります。失敗もすることもありますがそれをバネにしてください。それから一人で就活することは禁物です!友達とメッセージを送り合って情報交換しながら就活することで励まし合いながら活動してください。

インタビュー後記

トゥさんは、日本人と同じような方法で就職活動をスタートさせました。100枚以上手書きの履歴書を書いたなんて日本人から見ても驚きです。ただでさえ日本人でも履歴書を多く書きますが、外国語である日本語を駆使してミスなく書き上げるのはかなりハードルが高いのです。1枚の履歴書を書き上げるために3時間以上かかる留学生もいます。留学生を日本人と同じ選考フローに乗せることは本当に必要でしょうか?一文字漢字を間違えただけで一から履歴書を書き直す必要性は本当にあるのでしょうか?今は少し笑って話せることも当時はかなり大変だったと語っています。そんな時でも負けずに就職活動を続けたのは、日本で働きたいという強い気持ちと明確なゴールを持っていたからこそまっすぐに努力することができたのではないでしょうか。アルバイト先のスタッフの皆さんから万年筆をプレゼントされたり、顔を覚えて応援してもらえるのは、トゥさんが持つ真面目さとまっすぐさがあるからこそだと思います!日本の会社に入ってもそのトゥさんらしさを忘れず頑張ってください^^

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