ふと思ったんですが、マレーシアのどんな人が日本に留学に来るんですか?
そうですね、それじゃあせっかくなんで、マレーシアの教育制度について説明したいと思います。
ぜひぜひ知りたいです!
マレーシアでは日本と違って、中学校と高校に分かれておらず、小学校卒業後、5年の中等学校に通います。中等学校終了時に、Sijil Pelajaran Malaysia(SPM)という試験(マレーシア教育修了証明試験)を受験して、その成績で、進路を選びます。進路としては大学や留学準備プログラムなどがあります。
SPM….日本でいう大学入試のセンター試験みたいなやつですか?
ちょっと違うところもありますが、似ているところが多いですね。センター試験との違いはみんな受ける必要があるんです。中等学校を卒業して就職を選択する人もいますが、SPMでよい評価を得られないと就職はできません。
なるほど、そうなんですね。日本に留学にきているマレーシア人もみんなこの試験を受けているんですね。
SPM受験後には、色々な選択道がありますが、優秀な生徒はほとんど大学の基礎課程プログラムまたは留学のための準備プログラムを選びます。日本に留学に来ている人たちは、みんなよいスコアをとってると思いますよ。ただ、留学先は日本だけではなく、アメリカ、オーストラリアなどたくさんあります。参考までに、5年間の中等学校卒業後の進路は、一般的には以下になります。留学をすることで将来よい仕事につける可能性が高くなるというのと、海外に住んでみたいという気持ちが高い人が多いので人気ですよ!
- Malaysia Matriculation Programme (マレーシア入学準備プログラム) :このプログラムでは1年または2年の大学前準備プログラムがあります。約17個のマレーシア教育機関がこのプログラムを提供して、一般的には理系、技術、アカウンティングなどの分野に分かれています。
- 大学の基礎課程(Foundation Programme/Asasi):これは 地元の国立または私立大学で行っている1 年間のプログラムで、生徒は分野によって一般的な基礎科目を勉強します。大学の学部に進学するためにこの基礎課程の成績評価を使います。国立大学での基礎課程はWebサイトで応募して、SPMの成績やいくつかの大学、分野、コースなどの希望を記入します。
- 留学のための準備プログラム:留学先によって、マレーシアの大学、教育機関などで色々な準備プログラムがあります。日本で留学するためのプログラムでしたらこちらを、をご覧ください。また、ロシアで留学するためとしたら、クアラルンプール大学で、航空技術のマレーシア研究所があって、ロシア大学へ入学前のエンジニアリングプログラムが提供されています。そのほかにもオーストラリアで留学するためのAustralian Matriculation (AUSMAT)、イギリスで留学するためのA-levelプログラムなどの色々な留学準備プログラムがあります。これらのプログラム入るためには一般的には奨学金で入るかで自己資金で入ります。ほとんどのマレーシア学生は奨学金で入りたいので、SPMの成績で応募します。
- 大学のDiplomaコース:Diplomaコースは大学で行っているコースで、ほとんど3年間です。色々な分野から選択ことができて、大学入る前の準備とかのプログラムじゃないので、基礎科目だけじゃなくて、その専門または分野のことを詳しく勉強します。Diplomaコース終わったら、学部のBachelor’s Degreeに進学してもいいし、すぐに就職する人もいます。国立大学だったら、さきほどのサイトで応募します。私立大学だったら、その大学のWebサイトとかで直接で応募します。
- フォームシックス (Tingkatan 6) :これを選ぶ生徒は中等学校卒業後に2年の高等学校を入学し、2年目の終わりにはSTPM (Sijil Tinggi Persekolahan Malaysia / Malaysia Higher School Certificate:マレーシア高等教育修 了証明試験)というPre-university Examination(大学入学前試験)を受験する必要があります。この試験の成績評価の結果により、大学の学部のコース、留学などに進学することができます。STPMは、多くの大学、特に連邦共和国内に認められています。それだけじゃなくて、米国とアイルランド共和国でも国際的に認められています。 ほとんどの大学では、STPMの結果はGCEのAレベルの結果と同等とみなされます。
ありがとうございます!勉強になりました。それでは次回は「日本企業のムスリム社員受け入れ」でお届けします(してください)
(・ω´-ゞ)^☆了解しました