★内定者の声★母国との懸け橋となるべく経験した日本の就活の現実

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水口
こんにちは。水口です。ミャンマー出身のサンディさんへインタビューです!
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– Profile –
Khin Sandi Aye Tun(キン サンディ エー トォン)さん。2014年ヤンゴン外国語大学日本語学科を卒業後、日本のように観光に特化した学校は無く観光を学ぶために留学。観光系の専門学校を卒業し、2018年2月、船員航空券の手配などを行う会社に内定を決める。日本に来て4年目。趣味は料理とドラマを見ること、料理をすること、音楽を聴くこと。日本の音楽は西野カナやYUIが好き。

N1合格の秘訣は・・

− サンディさんは留学生クラスもあるなか、日本人クラスに入ったんですよね?

サンディさん
そうです。クラス14人中3人が留学生でした。日本人クラスに入るには受験が必要で、日本語でテストを受けて合格しました。

− 日本人学生に囲まれた学校生活はどうでしたか?

サンディさん
すごく楽しかったです。本当にみんな優しくて、日本語をたくさん教えてくれました。私がN1に合格した理由は、クラスの友達と日本語を使って会話したり、日本語で授業を受けていたからです。そのため日本語学校を卒業してからはN1の試験勉強を特別することはありませんでした。

− サンディさんは、何をポイントに就活していましたか?

サンディさん
観光×ミャンマーと関わりのある仕事ができるという軸で会社選びをしていました。周りの日本人と違ったのは“ミャンマーと関わりのある”会社を見つけることでした。でも実際は、ミャンマーと関わりのある会社を見つけることは本当に難しかったです。説明会は5〜6回参加しましたが興味のある会社は多くは見つかりませんでした。友人からも、「経験を積むためにたくさんエントリーしたほうがいい」とアドバイスされていましたが、エントリーも5〜6社ほどしかしませんでした。

− 履歴書を書くのは楽しかったですか?

サンディさん
手書きの履歴書は50枚くらい書きました。自己PRや学生時代に頑張ったことを書くのは楽しかったですね。どう書けば自分を知らない人に興味を持ってもらえるか考えながら書くのが楽しかったです。逆に志望動機を書くのが大変でした。会社の求めている人物像と自分のスキルがどれくらいあてはまっているのか表現することがすごく難しかったです。

諦めかけた就職活動で掴んだチャンス

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− サンディーさん、後期はほとんど就職活動をしなかったとか。

サンディさん
自分が本当にやりたい仕事が見つからなかったからです。学校の先生と相談したり、説明会にも参加しましたが本心から「この会社に入りたい!」と感じる瞬間が無かったです。それに説明会や選考に行く度交通費がかかり、お金も十分に無かったため就活を諦めてミャンマーへ帰ろうと決めました。

− そうなんですね。就活を諦めたときどんな気持ちでしたか?

サンディさん
日本で留学したからには、日本で仕事を見つけたいという思いはもちろんありました。たくさん両親とも話しました。正直私は就活に疲れていました。就活には時間もお金も必要ですから、留学だけでも両親がお金をかけてくれたのに就活のためまで両親に頼れないという気持ちが強かったです。

− そんな時日本で働くチャンスが降ってきたんですよね。どんなきっかけだったんですか?

サンディさん
ASEAN CAREERの求人です。たまたまFacebookでASEAN CAREERが紹介している仕事を見つけてエントリーしました。

− それはどんな求人だったんですか?

サンディさん
将来的にミャンマーに支店を立ち上げる予定でミャンマー支店長候補の求人でした。旅行関係の仕事で語学も活かすことができるしすごく魅力的でした。周りのミャンマーの友人もまだ就活を続けていて、諦めずにもう一度チャレンジしようと決めました。選考に進むほどこの会社で働きたいという気持ちが強くなり、内定をもらったときは本当に嬉しかったです。

日本の就活で変わって欲しいこと

サンディさん
ステップが長いこと!聞かれることはほとんど同じなのに3次選考、4次選考、それ以上もあります。「そこまでしなくてもいいんじゃない?」って思います。ミャンマーはほとんど1回の面接で終わりますよ。

− 選考ステップが長いことは一つの不安要素になりますよね。逆にこれまでの就職活動を通して得たことはありますか?

サンディさん
人との交流です。クラスのみんなはもちろん、選考場所で出会った就活生と帰りに情報交換したり、そこから友達になったり。これって就活が無ければできない特別な経験だと思うんです。日本という地で留学し、就活を経験することは特別な経験と言えると思います。

− 就活で印象に残っていることはありますか?

サンディさん
コンビニのレジで、「就活頑張ってね」と声をかけてくれたことです。リクルートスーツを着ていたので分かったんだと思います。それと選考場所の道が分からないときリクルートスーツを着た人たちを見て「一緒の企業受けるのかも?!」と思い、ついていったこともよくあります(笑)

- 最後に、これから就職活動を控える留学生にアドバイスをお願いします!

サンディさん
会社選びよりも仕事選びが重要です。自分はどんな仕事がしたいのか、本当にこの分野で活躍したいのか、ちゃんと考えることが大切だと思っています。会社に入ったあと、自分のやりたい仕事であればどんな状況でも乗り越えられるはずです。私もミャンマーと関わりのある製造業の会社で選考を受けました。周りの内定獲得の声に多少プレッシャーを感じながら、その会社に決めようか迷いました。ミャンマーと関わりがあるということに魅力は感じていたので。でも観光業界で仕事をしたいという思いが強くあり、最終的に選考辞退しました。結局私はこの後就活を諦め、帰国を選ぶことになりましたが、偶然にも帰国寸前に今の会社と出会うことができました。早く会社を見つけなくてはと焦る気持ちもわかりますが、ぜひどんな仕事をしている自分が幸せか、そんな気持ちを大切に就活して欲しいなと思います。

インタビュー後記

「早く業務を覚えて教える立場になりたいです。将来はミャンマーに拠点ができるので一日も早く一人前になり日本とミャンマーの架け橋となれるよう頑張りたい」と話すサンディさん。ASEAN留学生は日本と母国の架け橋となるような働き方を志す方が多いです。日本企業はいかに日本と母国との架け橋となれる仕事ができるかどうかを設計することがポイントです。外国人にとって日本の就活は慣れない文化と言われます。ただサンディさんのように就活を通して出会った人や自分自身と向き合った時間は、就活が無ければ得られるものではなかったのかもしれません。特別な経験として、就活を前向きにとらえて考えることも大切ですね。

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