出稼ぎ留学生は時代とともに…

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こんにちは、お久しぶりです。田上です。

久しぶりの記事。正直何を書いたらよいやら迷っているのですが。今、日本企業の進出先で注目されているタイ・ベトナム、その2カ国の留学生の変遷と未来予測について書こうと思います。現にその2カ国においては日本語のできる現地出身人材の獲得ができないと進出困難な国でもありますので。

もともと弊社が設立されたタイミングは、これからタイやベトナムが中国に次ぐ日本企業の生産拠点として注目されていた時期です。当時、日本企業のASEANに対する期待は、中国で高騰しきった人件費をカットするための安い労働力であるといった状況でした。それに伴い、「出稼ぎ」目的の中国留学生が減少し、「出稼ぎ」を目的とするベトナム留学生がすさまじい勢いで増加しています。技能実習生もそれに伴いどんどん増えてきてますね。

ですが、近年ASEANは豊かになっている動きがあり、留学事情も少々変化があります。

特にタイ留学生の動向が顕著です。創業当初は日本でどんな仕事でもいいから頑張って、一旗あげて、 国に送金して両親を豊かにしてあげたいと考えている学生が多かったです。しかし、今では日本とタイの物価水準を考えると、実は日本で留学した後に日本語スキルを生かして、タイで現地企業に就職した方が、よい生活が送れるのでは?それくらい、タイでは給料が上がっている現状があります。マネージャークラスまで昇格すればいよいよ物価水準を考慮せずとも、日本と同程度の給料になるでしょう。

では、日本語人材の人件費が高騰し、物価水準を考慮すると日本よりも快適な生活が送ることができる国になりつつあるタイですが。その中でもなぜ日本就職を選ぶタイ留学生がいるのでしょうか?

つまり、今後日本企業がタイ留学生を獲得するためには、彼らにその魅力を訴求する何かが必要なのです!

例えば最先端の技術・サービスを学びたいとか、タイにあるのはみな日本企業の現地法人で、仕事の範囲が限定的だから本社でマネジメントを勉強したいとか。そのようなタイ現地の企業では身につかない、「自己実現」を日本就職に求めるようになりました。お金ではありません。タイの方が稼げますから^^;

ちなみに現在は出稼ぎに来ている留学生が絶たないベトナムですが、ベトナムの所得が向上するとともにいずれは出稼ぎ留学生が減って、給料以外での魅力の訴求が必要になってくる段階だと思います。

そういえば先ほど、タイにあるのはみな日本企業の現地法人というお話をしました。ただ、タイ本社が日本支社を作る日も近いのではと予想しております。先日テレビ東京の未来世紀ジパング【中国異変!知られざる日本“爆進出”】という番組を見ました。今は中国本社の会社が日本に進出をしているという段階のようですね。

日本を付加価値の高い生産拠点と捉え工場を設立したり、新卒の学生に初任給40万円を出し優秀な人材を確保したり、色々と常識をぶち破ってくれる映像をみて、「ここまできたか、、、」と思ってしまいましたね。

言いたいことは、新興国の留学生にはまだまだ出稼ぎ色は強く、日本就職すれば安定した給料が手に入るというポイントで十分魅力的ですが。結局のところ国が豊かになり、本人も豊かになれば、欲求はどんどんと次のステップにいきます。ターゲット国の事情に合わせて自社の魅力を伝える工夫をする必要がありますね。

弊社では、その魅力の訴求から人材の獲得、その後の長期的定着まで幅広くサポートさせていただきます。

中小企業だからとかあまり有名ではないんだけどとか、まったくその必要はありません。適切な方法で魅力を訴求すれば、ターゲット人材を獲得できる可能性がぐっと高まります。

ご相談など気軽に受け付けております(^^)

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ABOUTこの記事をかいた人

TagamiTatsuya

1988年東京で生まれ、2010年に明治大学経営学部を卒業後、金属系の専門商社にて海外輸出チームにて中国向けの輸出及び中国・中南米の三国間貿易に従事。 ASEAN好きが高じて、2013年に退職。ASEAN留学生と若手日本人の文化交流を推進するNPOを創業。2014年には在日留学生の就職問題と日本企業の機会損失を解消すべく、NODE株式会社を協同創業。 主に在日東南アジア人材を中心に約10,000人の日本語人材の獲得、さらに3,000人以上の面談経験を有する。 現在は、ASEAN人材ハンターの肩書きのもと、採用企業の外国籍人材採用および同業人材エージェントの戦闘力強化をサポート。